パソコンに表示する色の作り方
図工の時間に、さまざまな色の絵の具を混ぜて、きれいな色やきたな~い色などを作ったことがありますよね?
絵の具などは、色を足すほど暗い色に変わっていくのが特徴で、C(水色:Cyan)/M(赤紫:Magenta)/Y(黄色:Yellow)の3色があれば、さまざまな色が表現できます。
この「色の足し算ルール」を『色の三原則』と言います。
プリンターは、この原則を使って紙に印刷をしています。
「うちのプリンターには黒インクも入ってるよ!」と思った方。
よく見てますね。素晴らしい。
この『色の三原則』なんですが、理屈では3つの色を足していけば黒になるはずが、実際は濃いこげ茶色になってしまうのです。
それでは都合が悪いので、きれいな黒を印刷するためにプリンターには黒インクも入れているのです。
一方、パソコンやテレビは、紙とは違ったルールで色が作られています。
こちらは、R(赤:Red)/G(緑:Green)/B(青:Blue)の3色で作られるもので、色を重ねるほど明るい色に変わっていくのが特徴です。
これを『光の三原則』と言います。
お日様の光が白く見えるのも、同じルールだからなんです。
パソコンで絵や写真を扱う際は、この『光の三原則』が役に立ちますので、覚えておいて損はありませんよ。
パソコンやテレビの画面は、この3つの色の濃さをそれぞれ256段階に調節し、表示できるようになっています。
この色の濃さを変えて重ねることで、16,777,216色を表示させることができるのです。
(赤256色×青256色×緑256色=16,777,216色)
色の調節は、さまざまなペイントツールでも試すことができるので、パソコンが自宅にある方は、試してみてください。
例えばこれが、色の濃さを調節して色を作るイメージです。
青をちょっと(10)入れているのに、青っぽさが無いですよね。
これが、絵の具で色を混ぜるのとは違うルールだからなんです。